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Contents

    金融、資本主義の問題
      1. 資本主義の限界
      2. 信用創造、そのペテンの仕組み
      3. 誰が「信用」を決める?

『Monopoly Men』日本語字幕版

金融、資本主義の問題

1. 資本主義の限界

資本主義世界ではどこまでもマネーが膨らみ続ける。でもそのマネーの大部分は「借金」に過ぎない。マネーは「借金」により「無」から創り出される。それが信用創造。そして借金には利子が求められる。それは地球を破壊し尽くすまで膨らみ続け、地球上の支配層と奴隷層の格差を広げ続け、企業は成長を止められない。

つまり、現在の格差社会化は必然的結果だ。資本主義社会では金融が実体経済をどこまでも隅に追いやる。現在、実体経済はこの地球上を駆け巡るお金の2割程度に過ぎない。経済活動の主役は金融であり博打ということだ。

そして今、何が起こっているか?「時代の精神(続編)」より引用する。

- 引用 -

今、私たちの国(アメリカ)は破綻しそうなのです。暴動を防ぐために軍事独裁政権に移行する可能性もあり、そのときは完全な社会的崩壊の道を歩むことでしょう。そして、いったんアメリカが崩壊すると、全ての他の国の文化も同様の影響を受けるでしょう。今の時点で、世界の金融システムは、それ自体の欠陥のせいで崩壊間際にあります。2003年に公表された通貨調整では、アメリカの負債利子は10年足らずで手の届かないものになるというのです。このことはアメリカ経済全体が破産することを意味し、この影響は計り知れません。言い換えると断片的な資産に基づいた金融システムは、想定した限界に達しつつあり、みなさんが見ている銀行経営の失敗は、単にはじまりにすぎません。

インフレが止まることがない理由は、あらゆる借金が記録破りで、政府や州政府が腐敗したシステムを援助するために新たな資金を出さざるえないからです。銀行を維持していく唯一の方法は、さらにお金を作り出すことです。そして、もっとお金を作り出す唯一の方法は、より多くの借金をしてインフレを作り出すことなのです。

状況ががらっと変わって、ローンを支払うことができない破産する人たちが増えて、誰も新たなローンができなくなるのは、もう時間の問題です。そして金融の膨張は止まり、逆に金融収縮がかつて見たことのないほどの規模で始まります。

- 引用ここまで -

資本原理主義は欠陥システムであり、もはや特定層による搾取システムでしかない。資本主義に代わるシステム、社会主義でも共産主義でもない新たな創造システムが早急に必要だ。

それは特定層だけに任せることなく、すべての人々が考えなければならない問題だ。

2. 信用創造、そのペテンの仕組み

昔、お金は金銀銅などの金属のみだった。紙幣はまだ無かった時代の事。その重量や純度の決定権、つまり「貨幣発行権」は国王(政府)にあった。
(※貨幣発行権:誰にどれだけ分配するかを決める権利)

そこで、お金持ちは、強盗等からお金を守るために金細工師や両替商にお金を預け、お金と引き換えに「預かり証」を受け取り、保管のための手数料を払うことにした。お金を預けていたAは、お金を必要とするつどに、金細工師(両替商)に預かり証とお金を引き換え、その引き出したおカネで取引きをしていた。取引き相手のBもまた、お金を守るために金細工師(両替商)に預けることにした。

結果、初めから「預かり証」で取引きする方が便利かつ安全という事になり、その「預かり証」が紙幣の役割を持つようになった。これが紙幣の誕生だ。

しかし、そうなると金細工師(両替商)の金庫には、お金が眠ったままとなり、預金者が全員が一度にお金を引き出しにさえ来なければ、そのお金を担保に「預かり証=紙幣」を発行する事を考えました。金細工師(両替商)は「預かり証=紙幣」を貸し出し、その手数料として「利子」を取る事を始めたのです。これが銀行業の始まりである。


この時から、おカネは銀行から貸し出しを受けた時に創られる(「無」から創られる)、「信用創造」となった。


銀行の預かっているお金は元々銀行のものではなく、それを勝手に元手として貸し出している。実際、多くの預金者が引き出しに殺到すれば、銀行は元手以上のお金を貸し出しているので、そのすべてに対して払い出しは出来ない。その場合、銀行同士が連携してお金を融通しあう。銀行から一時的に離れたお金は巡り回って銀行に戻ってくる。


これを大掛かりな詐欺システムとは思わないか?つまりこれはネズミ講となんら変わらないペテンに過ぎないということだ。


そして、お金の主流が、「預かり証=紙幣」に変わることにより、ヨーロッパでは国家がおカネをコントロールする事が出来なくなった。国家がお金を必要とし、しかし税収が上げられないとなると、銀行家から借りるようになってしまった。このようにして金融資本が国家の上位に立ち、国家を操ることが可能となってしまった。

3. 誰が「信用」を決める?

世界の中央銀行はロスチャイルド等の金融資本に支配され、その信用、価値を決められる。銀行、金融資本は国家よりも強い。

アメリカに於いて中央銀行と称されるFRBは民間金融資本に集合体に過ぎない。このFRBをアメリカ大統領は包括する事は出来ない。


それでは、何故アフリカ諸国は餓えるのだろうか?


アフリカ諸国の通貨は信用=価値がない。極端に言えばただの紙切れに過ぎない。

だからドルやユーロなどの世界で通用する外貨を獲得する必要に迫られる。その外貨を稼ぐ目的で、自分達が食べるための穀物よりも換金可能な穀物(コーヒー、カカオ等)を作る。そうして外貨を獲得すればするほど、自国の通貨依存も減り信用=価値も下がる。

そしてドルやユーロを獲得したいが為に、土地も資源も何もかもが安値で買い叩かれてしまう。

その買い叩いた外国人は儲けになる物しか作らない。

企業は利益追求が目的であるため、貧乏な自国民に安値で売るより高く買う外国に売ることとなり、その結果、穀物輸出国なのに国民は餓える。

つまりアフリカの餓える原因とは、通貨支配によるものと言うことができる。

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